NEWGAME卌ビルドログ
![](https://prod-files-secure.s3.us-west-2.amazonaws.com/ab4ba249-cc56-46ee-a1ed-847bca039e78/56be9edc-ca0f-4f85-b4b9-7481951ba50e/NEWGAME.png?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Content-Sha256=UNSIGNED-PAYLOAD&X-Amz-Credential=AKIAT73L2G45HZZMZUHI%2F20240727%2Fus-west-2%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20240727T074741Z&X-Amz-Expires=3600&X-Amz-Signature=ad1aafe66a033eade2f4df28e85d0d8d7c859820102cbc3c8cc2f0b9e78c0dc1&X-Amz-SignedHeaders=host&x-id=GetObject)
NEWGAME卌 について
Go Takigawaさん が作成されている 4x10 の ortholinear のキーボードです。
当時、ケースなしで基盤剥き出しでそのまま使ったらええやんと思っており、Corne mini を基盤だけ買って作って使っていました。
が、Corne を使っている内に Q とか P とか端のキーを強めにタイプすると基盤が傾いてしまい、ケースの必要性を感じていたため、NEWGAME卌 ではケースも作成してみることにしました。
ケースは キムラシンショクバさん の作品を見ていて気になっていたアクリル積層でつくることにしました。
基盤の実装
NEWGAME卌 はホットスワップソケット対応していないが、私は絶対主義なので田植えを実施してホットスワップ化しました。
![](https://prod-files-secure.s3.us-west-2.amazonaws.com/ab4ba249-cc56-46ee-a1ed-847bca039e78/66fffdad-59d7-4228-8d30-c6236606711e/NEWGAME-hotswap.png?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Content-Sha256=UNSIGNED-PAYLOAD&X-Amz-Credential=AKIAT73L2G45HZZMZUHI%2F20240727%2Fus-west-2%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20240727T074741Z&X-Amz-Expires=3600&X-Amz-Signature=ed014361be90121990c619d6511ad7409bbdb13af4259cd64a3e18ef3b2716cd&X-Amz-SignedHeaders=host&x-id=GetObject)
ただ、ソケットを付けるとキースイッチの裏に Pro Micro を実装するタイプなのでソケットが干渉しそうでした。 そのため、Pro Micro のソケットに触れる面に一応養生テープを貼りつつ、ピンヘッダ浮かせつつはんだづけし、短絡しないようにしました(これが後の不具合の要因に...)。
![](https://prod-files-secure.s3.us-west-2.amazonaws.com/ab4ba249-cc56-46ee-a1ed-847bca039e78/8f98ecfe-9ba4-475b-9698-9fe048adfa3b/NEWGAME-promicro.png?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Content-Sha256=UNSIGNED-PAYLOAD&X-Amz-Credential=AKIAT73L2G45HZZMZUHI%2F20240727%2Fus-west-2%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20240727T074741Z&X-Amz-Expires=3600&X-Amz-Signature=96e775b680633d492802f884b99911c7a86a169674154d93c5f25fdd30ef12e4&X-Amz-SignedHeaders=host&x-id=GetObject)
そして一通り完了して firmware 書き込んでみると動かない!! 接続デバイスとして NEWGAME卌 は認識されているもののどのキーも入力が認識されない(Karabiner-Elements で確認)。 ここからデバッグに入っていきます。
デバッグでやったこと
テスターとジャンパー線を使ってもろもろ動作確認をしました。
ダイオードの向き確認
基盤のガイド通りにアノードの向きを揃えて正しく実装しているつもりだったけど一応確認しました。 COL2ROW でアノードと ROW が接続されている認識だったため対応する Pro Micro の ROW のピンとダイオードのアノード側をテスターで確認すると繋っていない...! 逆にカソード 側を確認すると繋がっていました。 これどうしたもんか、ダイオードはんだづけ仕直す必要ある?と思いましたがこの時 qmk_firmware に DIODE_DIRECTION が指定できることを知り、 COL2ROW → ROW2COL に変更して焼きなおしました。
しかし、今度は接続デバイスとして NEWGAME卌 が認識されない始末。
結局、テスターでいろいろ触っていると COL のピンの一つが GND が短絡していることが判明しました。 養生テープで防いでいるつもりがソケットと Pro Micro のコネクタ部と接触して短絡しているようでした。 ソケットを切り落して接触しないようにするとキーボードを認識し、動作するようになりました🎉
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ケースの作成
データの作成
NEWGAME卌 はシンプルな [[ortholinear]] なキーボードなので KLE で 4x10 のレイアウトを作りつつ Plate & Case Builder - swillkb でプレートを出力して Illustrator で編集しました。
![](https://prod-files-secure.s3.us-west-2.amazonaws.com/ab4ba249-cc56-46ee-a1ed-847bca039e78/c9cb4e74-fdec-4e30-a491-d3adf66212e1/NEWGAME_CASE_01.png?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Content-Sha256=UNSIGNED-PAYLOAD&X-Amz-Credential=AKIAT73L2G45HZZMZUHI%2F20240727%2Fus-west-2%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20240727T074741Z&X-Amz-Expires=3600&X-Amz-Signature=3e2d30120737c8bc5d4f081871d605fa7c445df43aefb5f83e4b4d57fbd41398&X-Amz-SignedHeaders=host&x-id=GetObject)
![](https://prod-files-secure.s3.us-west-2.amazonaws.com/ab4ba249-cc56-46ee-a1ed-847bca039e78/c9e95dc6-0378-4b10-86d3-bf8515f18e03/NEWGAME_CASE_02.png?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Content-Sha256=UNSIGNED-PAYLOAD&X-Amz-Credential=AKIAT73L2G45HZZMZUHI%2F20240727%2Fus-west-2%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20240727T074741Z&X-Amz-Expires=3600&X-Amz-Signature=9e6e92bc1650b530224687d74ad919fb1514536cd02b758aa6c47df9d3e33468&X-Amz-SignedHeaders=host&x-id=GetObject)
Plate & Case Builder だと穴の配置がコントロールできないため編集して追加しています。
- ねじ穴 2.2mm
- スペーサー穴 4mm
段々にするために Top Layer の幅は 2mm づつ小さく、Bottom Layer は 4mm 小さくしています。 Pro Micro のコネクタの位置は基盤を採寸しつつ、10mm 空けています。
Pro Micro は基盤本体から少し浮いているため、Pro Micro の箇所だけ切り抜いて通すようにしています。後々基盤とケースの間に緩衝材とか入れられるように。
450x300x2mm のアクリル版を使ったため、そのサイズのボードに各レイヤーを配置してレーザー加工機に入れる用のデータ完成です。
高さは、採寸しつつ 2mm 厚のアクリルだからこの枚数の高さでいけるっしょという雑な採寸でやっています...。
レーザー加工機でプレート作成
ものづくりラボ大船さん でレーザー加工機を使わせてもらって作成しました。 使い方を聞きつつスピードとパワーの設定値が 2mm のアクリル板だとこのくらいという参考値を聞いたため、それで何度か試しつつ設定値ややりかたを調整しました。
- 置く位置のズレを考慮いて 2mm くらいは余白必要
- 加工中の影響でハニカムプレートが熱をもってアクリル板に跡が付いてしまうためアクリル端材などでゲタを置いておくといい
- 保護シートは貼ったままにしておく、なければマスキングテープ
最終的な加工後、ハニカムにすこし接触してしまって跡が部分的についてしまっていたのと、保護シートの粘着?が熱で焼き付いたのかアクリルにざらつきが残っている箇所がありました。
組み上げ
細かい使用パーツは以下に。
- キースイッチ
- 黄銅スペーサー(丸)M2 - 18mm x8
- スリムヘッド小ねじ M x8
- 六角穴付きボルト x8
- キーキャップはとりあえずなし
しかし高さの採寸が雑だったために下記2つの問題が
- Bottom Layer に Pro Micro が接触してしまい高さがたりない
- Open Layer 3枚分(6mm)だと微妙に足りず micro USB の端子がアクリル板を歪めてやっと通る
1 は Top Layer 3 をもってきてなんとかしつつ、2 は一応通るので OK としました。
完成
![](https://prod-files-secure.s3.us-west-2.amazonaws.com/ab4ba249-cc56-46ee-a1ed-847bca039e78/906bbd75-6f66-4e5b-af71-30bc1833bdc8/Pasted_image_20230909100202.png?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Content-Sha256=UNSIGNED-PAYLOAD&X-Amz-Credential=AKIAT73L2G45HZZMZUHI%2F20240727%2Fus-west-2%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20240727T074741Z&X-Amz-Expires=3600&X-Amz-Signature=ae6960705c1c13bd2612f6638c4c18132578befa33fe0f56f532fe51153766a6&X-Amz-SignedHeaders=host&x-id=GetObject)
所感
- アクリル積層はじめてやってみたけど、いいズッシリ感。
- CAD 使えない私でも Vector はある程度書ければケースできるので嬉しい
- キースイッチとして Durock T1 Shrimp を先に決めていたためスイッチレイヤーのアクリル板を近い色のグリーンにしたけどいいかんじだった
- アクリル綺麗に加工するの難しい
- これまで絶対ホットスワップが良いと思ってたけど、スイッチ変えることないし別に必要ない気もしてきた。今やってないから必要性わからないけど定期的にルブするならホットスワップにしたくなるのか?
- 木版とか別の素材もためしてみたい
- 採寸は丁寧にやろう